星空の夜…ありえなくはなかった先の物語

if Story「Beyond another possible branch」

もし…あの時みなみが父に抗い

銃弾を軽傷程度に出来なかったら、

僕らは、死んでいる。


もし抗いに気づかれて

軌道修正されたら…


ある日メリアはそんな夢をみてしまう




「なんで、メリア狙うんだ!」


煩い、


「俺が行かせない!!」


煩い、醜い、偽善者の子供、


みなみ、


撃て。


「やだ…お父さ…」



気づかないと思ったか、馬鹿めが。


死ね、みなみ。


沢山の銃弾が多数の人を貫くのは絶景だよ


ハハハ…


夜髪「…まだ…だ…」

「死に損ないが…」

「俺が…死ぬまで…みんなを…」

「死なせたりしない!!」


メリア「お兄…ちゃん」


■■■■■■■■■■

???「Worst results…」

「僕はそれを避けたい、」

マサト「"最悪の結果"…ですか…」

???「一応少し見えてしまっているんだ…」

「メリアちゃんだけが残ってしまう世界を」

マサト「わかりました…」

「私とメルトで最悪の事態を…全力で…」

???「頼んだよ…マサト」

マサト「えぇ…チェシャさん」

■■■■■■■■■■

(何…?私は夢を見ているの…?…これは…まって…嘘…!嫌…!)


夜髪「うおおおおおおおお!!」


(私の目に見えてるのはお兄ちゃんと謎の男との戦い…)


(お願い…目が…覚めて…見たくない…)


「目障りだ」


夜髪「ア"ッ…ぐ…そ…が…」


「ふん、あの男の息子はこの程度か、」


ガッ…


「いが…せる…か…」


ザシュ…


(!!!!)


当たりは風のなる音だけになった、


足音が聴こえ始め…


「…な…なにこれ…救急車!!」


(あ…れ…何も考えることができない…)

(口が…勝手に)




メリア「あれ…ここ…どこ…?」


ユノア「あ…メリアちゃん…」

アイラ「うっ…イムル…」


メリア「何が起こったの…?」


ユノア「覚えてるよね…?」


メリア「…」


ユノア「お願いがあるのメリアちゃん」


メリア「もう…私たちは…」


ユノア「私たちの体使って!!」


メリア「えっ…」


アイラ「…メリアちゃん…私の体が作られたってこと知ってるよね…」


メリア「うん…」


ユノア「実は私たちの元の体が病院の元死体安置所に

医院長さんに保護して貰ってるの」


メリア「…うん」


アイラ「私たちの身体使ってくれるかな…?」


メリア「でも2人は…」

ユノア「私たちは生きてても意味は無いの」

アイラ「私たちの生きてる価値がマスター達だったから」


メリア「良いの…?」


2人「うん…」


メリア「お別れしたくない…」


ユノア「私達もだよ…」




アイラ「メリアちゃん、お願い、ね」



ユノア「アイラ、一緒だからね…」

アイラ「うん ユノアお姉ちゃん...」


私は消えゆく2人の姿をみて

自分が泣くのを耐えることは出来なかった


目覚めると

私は 私たちは分裂していた

「…」

「…」

「私たち…メリアだよね…」

「うん…」

私たちは

「メリ」「リア」



メリ「上…かな」

リア「多分…」


…私たちは恐らく居るであろうお兄ちゃんの元へ向かった



???「絶対に救うと私は…!私は…!」


メリ「リア、なにか聞こえる…」

リア「この先…」


ガララ…


???「誰だい…?」


メリ「医院長さん…」


???「その気配は…メリアちゃん…!?」


リア「うん…」


医院長「生きてて…良かった…」


医院長「…まて…って言うことは」


メリ「うん…○○○○さんと…○○○○さん」

リア「行っちゃった、お空の向こうに」


医院長「…そう…か………ありがとう、」


トコ…トコ…トコ…トコ


医院長さんの足並みは不規則になってた


医院長「あああああああああああああああ!!」

???「医院長…?」

医院長「救えなかった!!救えなかった!!」

医院長「みんなを…救えなかった…っ!!」

医院長「これじゃ神様に申し訳がない…」

看護師「医院長…」


メリ リア「お兄ちゃん…」


私たちは病院を後にした…



???「…君たち2人だけ…か」

メリ「貴方は?」

チェシャ猫「僕はチェシャ猫、本来君たちを守り通すはずだった、…彼だけに頼むんじゃなかった…僕も行けば…」


チェシャ猫「…ごめんなさい…」


メリ「リア…何したらいいと思う?」

リア「使命を全うしよう…」

メリ「え…?」

リア「私たちは聖愛があるじゃない」

メリ「あ…」


聖愛、私には全く謎の能力だった、

異世界では形を変え私を支えてた、

元の世界だと、なんなのかわからなかった。


リア「行こう、奴らの元に」

メリ「うん」


チェシャ猫「どこ行くんだい…?」





メリ「ここ…?」

リア「うん」


コンコン、


ガラララ…


「アン?女の子2人が何の用だい?」


リア「君たちがやったことは、許されない」

メリ「私たちの友達、さらに友達、そして私たちの家族まで…巻き込んで」

メリア「消えて」


「まさかっ 聖愛ッ!?」


「ローヴさヴァ…せあ…い………」

「なぜ…生きている。」


「コンパニオンコード コンバインフュージョン」


メリア「貴方達が私を狙ってた意味、やっとわかった。

恐ろしいから 不利になる前に潰そうとしたのね」


「みなみちゃんがいつも抑えてくれてた」


「でもあなたが殺した」


終わりよ

貴方も私も


……


終わった


何もかも


雨の音が次第に強くなっていく…


メリ「これから、どうしよう。」

リア「本当に…ね…」

メリ・リア「うあああああああん!」





そうだ、これは有り得たかもしれない私の未来なんだ。

みんないなくなる、未来。


いや違うよ、

あなたが見てるのは、

別の時間軸の、私達


私達、メリ、リアからのお願い。

メリアお姉ちゃん、笑顔で生きてね...♪


Another time axis merias World












ハッ…


ゆめ…?


良かった、ゆめで、よかった…


お兄ちゃんが死ぬなんて嫌だから、


お兄ちゃんの事が好き、


…別の時間軸…か…

あの世界はお兄ちゃん、みんな、何もかも失った世界


雨の中で私達は泣いていた。


「メリアお姉ちゃん、どうか笑顔で生きてね?」


私にははっきりと聴こえた。


…!


夜髪「メリア…?なんで泣いているんだ?」

紅髪「なんでもないよお兄ちゃん、泣くような夢見ただけ」

夜髪「なら良いんだけど…」


私とお兄ちゃん…いや


私達、色髪家のみんなは悲しんでは行けないんだ。