「お姉ちゃん、薬草見つけたよ」

と妹、メリアは薬草持ってきた、

「ありがとう、メリア。」

私は ルナ 月のように髪が白いからルナ、


魔女はみんな魔力がこもるから

みんな独特の髪色になる。


「…」

「どうしたの?メリア」

「…誰か来るよ。」

「確かに誰か来るわね、隠れましょ」

私達は魔女、


印象は悪いままにしておかなくてはならない、

でも、

「月が導く先に福があることを。」

「お姉ちゃん?」

「いえ、お家に戻りましょ。」


「ただいま、お母さん、」

私たちのお母さんは、ずーっと寝たっきりだ。

膨大な呪いにかかってる訳ではなく

厄介な病気を治すために自分に昏睡の魔法をかけた。

それでも栄養と水を与えないと…

「お母さん、お水だよ。」

お母さんは、身勝手だ。

病気を治すために寝たっきりになるなんて。

「起きてよぉ……お母さん…」

と私の心情を口に発してしまう。


「…大丈夫。」

「へっ...?」

今、お母さんが…?

昏睡が解けてきてるのかな…


ドンッドンッ!


「囲めっ…」


…まさか、


「フローズン」

「私は、精々堂々と前から来る人しか認めない、」

私より先にメリアが動いていた。


…スッ

ガチャ…


「やぁっぱりここが魔女が住まう家か。」

っ!

「あんたは....!」

魔女の印象を悪くさせた張本人、

「アドワール・シュワードル!」

「ずーっと逃げられるとおう…なっ!?」

「その子らから離れろ!!」

「村人の分際で…俺は王子だぞ、相手を分かっててやってるのか!?」

「それに庇った相手は、魔女だ。」

「そんなもの、村全体が知っとるわい」

「えっ、」

村全体が、村はずれのこの森の中の家の正体に気づいてたの…?

「じゃがな…優しい者に手を下す者は屑以下じゃ!」

「屑が、屑が屑が!」

「このっ!」

「お姉ちゃんには触れさせない、シールド!」

「くっそがああああ!」

「シュワードル。」

「ハッ、親父い!こいつらが」

「黙れ、屑息子が、」

「えぇっ..?」

「噂の魔女殺しがまさかうちの息子だとは…」

「奴がいけなかったんだぞ、あの性悪魔女が」

「シュウェル様の事ですか、」

「そうだぁ!あいつが俺の額に火傷をつけた!それが気に食わなかった!」

「…はぁ、何処からどう見てもこの馬鹿息子が、悪にしか見えんな。」

(パチン…)

フォン…

「な…魔女...!?殺したはずじゃ?」

「あら、あれで殺したと思ってるの?」

「なっお前は...!」

「あなたが雇った兵士の中にスパイが居たの」

「わしのスパイでな、勝手に兵士どもをこき使いよって。」

「あの剣には殺傷能力はない、ただ眠らせるだけなのよ。」

「なっ、なんだと…」

「あなたの望み通りにはならない、シュワくん。」

「皆の者捕らえろ、」

「クソがああああああああ!」


「ずーっと隠れるの辛かったわ」

「済まないな、大魔女シュウヱルどの、」

「あら、あなた、もういいでしょその言葉遣い。」

「そうだな、ガッハッハ」


えっ…えっ?

トントン拍子に進んでいく…

「我 アドワール・アドーネルは、シュウヱルと夫婦だ。」


シュワ「は、はあああああ!?」

ルナ・メリア「ええええええええ!?」

「あの対面の時こんな屑息子だと思わなかったから、

額に火傷をつけたの、こうなるとはね…ほんと私たちの責任よ、」

シュワ「そんなん知らなかったぞ!?」

「そりゃあな、王国に公にしない事じゃ。」

「シュワ、王子、いや息子としても成り下がりよ。」

「な、」

「性格を叩き直せぇい!シュワ!」

「あ、あ、あわわわわわわ」

「ごめんね、ルナ、メリア。私たち魔女は居なくならないから。


「・・・にして、ルアメアはどうだ?」

「お病気治すために、寝たっきり」

「・・・ガッハッハ!また自分の体質を利用し、寝てるのか!」

「え?」

「お主らのお母上はな、睡眠治癒という体質なのだよ。」

「相変わらずね、ルアメアは、魔女の中で長寿になるんじゃないかしら」

え、

えっ

ルナ・メリア「聴いてないよー!!」


「お二人とも、黙っててすいやせぬ。」

「あ、いえ、私たち、皆さんに守られてたんですね…」

「お主らのおかげでも村のポーションもいいからの」

「はい、いつもありがとうございます。」

「それでええんじゃ、2人は笑顔が似合う。」


はいっ!


2人の姉妹少女魔女

おわり。