【小説】血液



俺は目が覚めたら



目の前に注射器があった...



俺は何があった...?

家にいるはずの猫が居ない...

友人に電話で訪ねたら

「知らない方がいいと言われた」

気にせず

裁縫道具を買いに行こうとした

車がさらにボロボロだ。

店に向かう途中、

電話がかかってきた

「まだその車使ってるんですか。」

「しょうがないだろ気れるまで使いたいんだ」

「そうですか...」

その友人も多くは語ろうとしなかった。

戻って見て

事件を調べることにした。

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交差点で連続事故

数名が重傷 軽傷

一つの車から

猫の死体が発見された

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なるほどな、



他の友人たちと話したら

事故があったと言われた

中には俺が猫の血を注射器で取ったというやつもいた.....

友人が訪れに来た。

「お前 大丈夫か。」

「何が起こったか知ってるんだろ。」

「だけど何も覚えてない。」

「お前...多重人格じゃないのか...?」

「たじゅ...う...じんか...く...?」

「大丈夫か?」

「大丈夫・・・だよ」

「本当に大丈夫か」

「大丈夫だって...」

「目を覚ませ!」

「!?...ああ...」

「俺は帰るからな」

「ああ...」









「ふふっ」

誰だよ

俺を休ませてくれ....

「またね」

・・・



あれから何時間が経つんだろう...

私はあの時彼に取り憑いた...

正しくは猫の私が彼に取り憑いた..

もう一人の人格として。





寝てから何時間が立つのだろう..



「起きた?」

誰だ

「....猫」

ん?

「あなたが飼っていた猫」

なるほどな...



「血液」

ん?

「あれ....私が注射器を使ったの」



「貴方が注射器を使えば完璧になれる...」

考えさせてくれ...

「うん」

つけていたテレビから音声が流れる...



『続いては、昨日○○○市で事故が起きました、被害者は死亡、

被害者の名は○○○○さん....』

また...別の事件か...



お前が消えて寂しくなるかと思った、

でもまた会えた

「うん....」



なあ...

「なあに...?」

お前は注射器使えば消えてしまうのか?

「わかんない...」

そうか...

「でも決めるのは僕だよ...!」

・・・

俺は注射器を取った、

手が震える....

もう一人の俺は何も答えない



今思えば俺の生活良くはなかった、

友人から支えてもらってばかりで

何も無い、

気がつけば手の震えは消えていた、

行くぞ...!

「うん...!」

あああああ!

「久しぶりの注射は痛いな...」

・・・?

何もない...?

「あああっ!」

もう一人のお...

あああああっ!

なんだ!?痛みが...!

なんだ..?脳内がかきまざるような感触は...!

「僕!」

「もう一人の俺!」

心なしか微笑みが見えた気がした

・・・・・・・・・耐えろ...俺!

・・・



・・・



なんとか収まってきた...



おい...おい....いるか!

「なん...とか...」

良かった...

「!....鏡...今行ける?」

頭ズキズキするが..なんとかな。

トットットッ...

!「悪くない...」

「ねっ!」

「そういえば名前を聴いていなかったな」

「私も。」

「俺は 陰山 真人(カゲヤママサト」

「私はメルト」

「真人が付けてくれた名前。」

「そうだったな」

いつの間にか名前を忘れてしまっていたな...



「さて...おめかしして俺の生活を変える準備だ...」

スッ

「さっ行こうか」

「うん!」





進行する物語の鱗片

END